高齢化が進み、自主管理に限界が見えてきた中、当初、30年以上の自主管理経験からマンション管理士不要論もありましたが、契約1年目で様々な問題が解決したことに加え、理事の大幅負担減、質の高い管理組合運営維持という点でも非常に効果的という結論に至り、今後も顧問契約を継続することになりました。
30年以上に渡って自主管理を行ってきたという、千葉県内マンションE管理組合様。管理会社に管理を委託する案やマンション管理士による顧問契約は不要という声もあった中で、どのような経緯を経て現在も顧問契約を継続するに至ったのか。管理組合理事長、H様にお話をお伺いしました。
竣工 | 1974年 |
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戸数 | 44戸(内2戸は店舗用途) |
マンション形態 | 単棟型 |
管理形態 | 自主管理 |
主な支援内容 | 顧問契約(自主管理サポート)/長期修繕計画策定の手続支援/管理規約の改正/会計見直し支援等 |
――自主管理を長年行ってきた貴管理組合が、マンション管理士との顧問契約を検討することになった経緯は?
長年自主管理運営をしてきた管理組合ですが、30年以上経過して高齢者の方々も多くなりつつあり、賃貸物件なども徐々に増えてくるなど状況が変化してまいりました。
このような状況で管理組合としては、今後の大規模修繕計画のための資金計画の見直し、その検討のための役員の人材確保や専門的情報確保のための体制づくりが緊急課題であるということになりました。
そこで、自主管理を止め、管理会社に管理を委託する案とマンション管理士を顧問として起用し自主管理を継続する案を比較検討した結果、自主管理の良さを残しながら、役員の負担軽減を考慮して、マンション管理士との顧問契約を選択しました。
――重松マンション管理士事務所をどのようにして知ったのですか?
役員が、自治体が行うマンション管理士会のセミナーや相談会に何度か訪問したり、インターネットで同県内のマンション管理士事務所を調べたりして、重松マンション管理士事務所を知りました。
――契約後の業務内容はどうでしたか?
まずは、自主管理支援として理事会の年間事業計画の提案、その実行のための理事会議案の提案、理事会議事録の作成、理事会業務の進捗に応じた計画の見直しなど多岐に渡り支援していただきました。
特に、顧問契約1年目に、当管理組合で長年検討しながら実現できなかった、役員のなり手確保のための「輪番制での役員回避者による管理組合協力金負担」、外部区分所有者への「通信費などの特別な費用負担」など特別決議により規約化できたことは、非常に助かりました。
――その後、新たに別の業務もご依頼されたそうですが
当マンションは自主管理であったことなどから、修繕は不具合が生じるたびに事後的な修繕をしてきましたが、それでは費用面で無駄が存する可能性がありました。
ですから、計画的な修繕をすることで生活の不便を出来るだけ解消するためには、まずは長期修繕計画が必要であると当管理組合では考えるようになっておりました。しかし、具体的にどの専門家を、どのように選定し、どのように策定していけばいいのか等が課題になりました。
そこで、重松マンション管理士事務所には、顧問契約とは別にその部分の支援も今年度は依頼しました。おかげで、住民の意向を適正に反映しつつ、現状の積立金内で少なくとも今後25年間建替えなしで、生活できるような修繕計画が出来上がりました。
――その後、重松マンション管理士事務所とのお付き合いはいかがですか?
今後も顧問契約を継続することになりました。
初めは、自主管理でやってきた役員経験者から、マンション管理士による顧問契約は不要という声もありました。
しかし、この1年間マンション管理士と顧問契約をお願いして、管理組合の事業実施や議案検討に際するアドバイスや資料提供などにより役員の負担が大きく軽減したこと、さらに今後も大規模修繕計画の実施など専門的で重大な管理組合業務を抱え、専門家の支援が必要になることから、これからもマンション管理士との顧問契約は必要ということになりました。特に、役員のなり手不足が目立ち始めている最近の当管理組合の状況では、自主管理を維持しつつ、他方で誰もが大きな負担がなく役員になりつつ、質の高い管理組合運営を継続する上で、マンション管理士との顧問契約は非常に効果的だと思います。
――さいごに、重松マンション管理士事務所に支払った報酬は、どのくらいでしたか?
顧問契約として、月額52,500円、その他長期修繕計画策定支援業務には別途費用を支払いました。
ご協力ありがとうございました。
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